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2022年9月16日金曜日

「がんばれ」乱発反対! (2023年4月28日修正)

ブログをご覧の皆さん、息子の留学が長くなるにつれ、学区によってかなりELLに費やす時間が違うこともわかってきました。知識不足な状態で皆さんに情報をシェアしてしまったことをお詫びし、訂正をさせていただきます。よろしくお願いします。(2023年4月28日)


留学エージェントに「がんばればこの学校を年齢制限がすぎる前に卒業できるから。」と言われて17歳でカナダに高校卒業目的とした留学のために渡航した生徒さんがいました。本人は、いざ学校が始まってしばらくして「システム的に卒業は無理だ。」と気づき、1年だけ留学して、帰国してしまいました。なんとも気の毒な話だと思いました。

「誰でも死ぬ気でがんばれば東大に入れます。」「がんばれば(無茶苦茶な)営業ノルマは達成できる!」っていうのと同じで、「がんばる」ってなんだ?って話だと思います。

 

カナダでは学区によってかなり道のりの長さが違いますが、リッチモンドなどのバンクーバー近辺の都心の学区では、日本人は、まず、ELL(英語非ネイティブ用の英語の授業)4(もしくは3)までこなさねばならない学区もあり、それとは別に、高校英語の授業(合計1年半かかります。)を受けなければ卒業できません。

ちなみにリッチモンドでは、だいたい日本人はELL1ELL2,もしくはELL3からのスタートとなり、順番にこなしていき、ELL4までいったらやっとEnglish 10(高校1年生用英語)、English 11(高校2年生用授業)、English12(高校3年生授業)と進め、晴れて卒業、ということのようです。

 

また、学区、学校によっては、方針、学校の諸事情により、English10をうけながら、ELL3を受けさせてくれるところ、ELL4を必須でなく、選択授業とするところ、授業の空きがないのでEnglish10(全部、もしくは一部)を先に受けて、その後ELL3に戻るといったことろなどもあるようです。また、サマースクールでEnlish10が取れる学校では、まずサマースクールでEnglish10を取り、その後ELLに戻るといったサマースクールとの折り合いで順番が変わることを良しとしているところもあり、実に様々です。

 

そういった細かな事情をすっとばして、営業よろしく、「がんばって、サマースクールで先にEnlgish10を取って、がんばって学校と交渉してELLを飛び級させてもらえば、高校に在籍できる年齢制限を超える前に卒業ができますよ。」と、なんとも乱暴に「がんばって」を乱用してくる留学エージェントがいるわけです。

 

息子のいるリッチモンドでは、息子はスクール・カウンセラーに「サマースクールでEnglish10を取るのはやめたほうがいい。留学生1年目は、夏は帰国して、家族とゆっくり過ごすことが大切。」という本当に息子の心身の健康を考えたアドバイスをもらいました。そのスクール・カウンセラーは、息子が初めてお会いした時から「ELLはちゃんと順番通り4までやった方がいい。もしも、Enligh10を取り、やっぱりついていけないからELL4の授業に戻ったら、それだけで半年卒業が遅れてしまう。」と至極まっとうなアドバイスをいただきました。

 

ELLの担当の先生にも相談しましたが、カウンセラーと全く同じ意見でした。

 

多くの日本の留学エージェントは「サマースクールを使ってEnglish10を取る。」というのを勧めてきます。そうでないと、卒業する前に、在籍できる年齢制限を超えてしまい、卒業できなくなくなるので、「高校卒業留学」という建前が通らなくなってしまうからです。留学エージェントが皆口を合わせて「サマースクールでEnglishの単位を取るべし。」っていうものだから、それが普通のように聞こえますが、現地カナダでは、そんな風にサマースクールを簡単なものとしてとらえていません。バンクーバー在住、高校生の息子を持っている日本人のママ友(家庭でも日本語を使ってます。)にも聞いてみたところ、「English10に限らず、日本人留学生がサマースクールでEnglishをこなすなんてとんでもない負担。うちの息子には無理。」とのことでした。

 

私たち日本にいる保護者は、現地の勉強がどれだけ大変かということを知らないので、留学エージェントやうわさに流されて「サースクールでEnglish10を取れるようがんばってほしい。」「APもがんばって取ってほしい。」とつい思ってしまいますが、たまたま他の日本人留学生ができたからといって、誰もかれもができるということではないと思います。

 

留学している子供たちは、普通の日本での高校生活をしないという大きな選択をし、自分の人生をかけてカナダの高校に留学しています。自分の人生がかかっているのだから、やらなくちゃいけないことなんて、わかっていて、それでもできないというなら、私たち保護者は「がんばれ」の乱用をすることをやめませんか?それよりも子供の気持ちによりそうことに専念しませんか?

 

これが私の「がんばれ」乱発反対運動の提案です。

 

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