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以前、もしも帰国後、日本の大学を受験をするならば、日本に帰国するまでに必ず、何が何でも、絶対に!公式の成績表をもらって帰らなければならない、というお話をさせていただきました。
そのときのお話はこちらです。
https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2023/10/blog-post_4.html
もらって帰らないといけない文書は成績表だけではありません。
最低でも学校の先生お2人から推薦状もいただいて帰った方が良いです。我が家はどんな大学に何校出願するかを決めていなかったことと、2つのトーストマスターズ・クラブに在籍していたこと、PAC(保護者会)に関しては、日本から物品の寄付をしたり、PAC主催のイベントにボランティアとして積極的に参加したことと、そしてその貢献も校長先生もよくご存知だったこともあり、それぞれの立場の方々が推薦状を書いて下さり、合計6種類もの推薦状を持って帰りました。(多分日本人留学生で6種類もの推薦状を持って帰る人はほぼいないので、3種類もあれば十分だと思います。)
欧米には仕事でも推薦状を書く文化があります。
私自身、昔トルコのイスタンブールの貿易会社で仕事をしていた経験があります。2年のトルコ生活の後、トルコ人の社長に「もう日本に帰ります。」と告げたとき、社長はおもむろにパソコンで何やら打ち始めました。それをプリントアウトし、そこにサインをした後「はい、これを日本に持って帰りなさい。」と推薦状を渡されました。海外の多くの国では、会社を辞める、となると推薦状を渡す文化があるのです。
その後、日本に帰り、アメリカの企業でアメリカ人のボスのもとで秘書をしていた時期があります。ある日、ボスに部屋に呼ばれて「私はアメリカに帰ることにした。」と言われ、またしても「はい。」と推薦状を渡されました。ボスがいなくなることで私がその会社で職を失うわけではなかったわけですが、上司が部下と離れるときには部下には推薦状を持たせてあげて別れる、というのが親切ということのようです。しかしながら、いつも何も言わなくてもボス側から推薦状を書いてくれるということではないようで、被雇用者側から頼まないといけないこともあるようですが、欧米では、転職活動には必ず推薦状を求められます。以前の職場で上司にどう評価されていたかというのが転職活動ではとても大事なのです。
ドイツ(在ドイツ)の企業で働いていた中国人の友人に聞いてみたところ「部下に推薦状を求められたら上司は推薦状を書く義務があるんだよ。推薦状は被雇用者の権利として法で守られているからね。」ということでした。私としては「でもひな形があるわけでしょ?いったいそんなお決まりの推薦状を見て、どうやって被雇用者の働きぶりを判断できるの?」と疑問に思ったわけですが、「そんなのさ、文面を見れば、一発でわかるよ。」ということでした。すなわち、決められたフォーマットの中でも、ボスが部下をどんな風に評価しているかなんてわかるものらしく、そうなるとやっぱり上司と友好的な関係を築いて、転職の際に高く評価された推薦状を持たせてもらうことがとても大事、ということにも納得です。
②に続きます。
https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2023/11/blog-post_63.html
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