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2022年11月6日日曜日

カナダでぼっちで何が悪い?

 「カナダの高校で、まわりはわちゃわちゃ楽しそうにしているのに、私だけぼっち。。。」と思っている日本人留学生の皆さん、そんなことを心配している保護者の皆さん、ちょっと一緒に考えてみませんか?

 

これの何が問題なんでしたっけ?

 

英語ネイティブのカナダ人の高校生から見ると、「英語が苦手で、何か面白いジョークを言って場を盛り上げてくれるわけでもなく、何かと説明をしてあげないといけない。授業にもやっとついてきている、明らかに学校の中で異質な日本人。」を自分のグループに誘うメリットってあるのでしょうか?なくないですか?

 

学校、インスタ、映えるスポット、と、秒で話題が変わって、はやり言葉を使いまくる渋谷にいるギャルたちの中に、数か月前に日本に来たばっかりの中国人の珍さんがそこに溶け込んで「びえん~!」「映える~!」とか一緒になってきゃっきゃ言ってるってことはまずないでしょ?

 

留学生も保護者も、「小脇に英語のテキストを抱えて、カナダ人の同級生たちとジョークを言いながら、つたの絡まる素敵なレンガ造りの校舎をさっそうと歩く!」「留学してすぐ、同じ授業を取っていた同級生と意気投合して、そこから仲良し!今度の週末は二人でダウンタウンに出かけま~す。」みたいな幻想は捨てたほうがいいんじゃないかと思います。ドラマだけだからそんな話。そんな幻想は自分が苦しくなるだけです。

 

私自身、イギリス、アメリカ、スペイン、トルコで短期、長期で留学したり、仕事をしたりしましたが、日本人が英語圏で英語ネイティブの友達ができないのはものすごく自然だと思っています。日本人グループに日本が大好きな外国人がときどき出入りして、「日本人グループとその外国人」、という場面があればラッキーくらいじゃないでしょうか?

 

日本にいても、英語がかなり話せる人であっても、英語ネイティブの友人がいる人はごくごく一部だと思いますよ。よくごっちゃにするのが、「外国人の友人がいる。」といういうことと、「英語ネイティブの友人がいる。」というのは似ていて、まったく英語に関しては意味合いが違います。

 

そもそも日本人は外国人と仲良くなるのがあまり得意じゃないようです。大陸続きの国の人たちとはちょっと違い、200年も外界をシャットアウトして鎖国をしてしまった、島国根性丸出し100%のスーパー・シャイな人たち、その名も私たち「日本人」!

言語の造りも、英語、中国語、フランス語、ドイツ語などのメジャーな言語と全く違うので、日本人が英語をマスターするのはものすごく大変です。(この、日本語の文法的な性質を知っている人がすごく少ないという事実も残念です。)

 

実はこの現象はカナダだけで起きてるわけではありません。

日本にいる日本語ペラペラの外国人でさえも、なかなか日本人の世界には入れず、結局外国人同士で仲良くする、というのは一般的なことです。

「え?マイクはわりと日本人の友達が多いけど?」って、マイクって日本人の彼女がいますよね?多分。そういうことです。

なんでそんなに日本語ペラペラの外国人について詳しいかというと、私は専門学校や企業で日本語を教えていたからです。はい、私は英語の講師でありながら、日本語教師として資格をもった日本語教師でもあります。彼らと話していると、いかに外国人の彼らが日本社会に溶け込むのが難しいか、よくわかります。

 

話は変わりますが、私には二人ほど英語ネイティブの友人がいます。

一人はオーストラリア人の友人で、20年以上の付き合いです。偶然東京で出会って友達になったけど、今はオーストラリアでのんびり暮らしつつ、時々日本に旅行に来ます。彼女は大の日本好きで、日本文化や、日本人に興味があり、日本人が総じて英語が苦手なことをよくわかって、それでも友人でいてくれています。

 

もう一人はベトナムに住んでいる南アフリカ人です。南アフリカ人というと、ブラックで非英語ネイティブなイメージを持たれがちですが、彼女は白人で、英語ネイティブです。彼女はそもそも英語講師を生業としていて、非英語ネイティブと英語で話す、ということに長けているのです。そして、私自身も海外を転々として、ベトナムで暮らす彼女の苦労もよくわかり、職業も同じ英語講師ということで、お互い思っていることが、言葉を超えて「わかる~!!」という瞬間が多々あるのです。

彼女もコロナ過のどさくさで彼女の就労先が彼女のビザを紛失してしまいました。またそれが偶然にも、うちの息子の学生ビザのトラブルと同時期だったのです。

そのときの話はこちらです。⇓

https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2022/09/blog-post_14.html

私は、息子の学生ビザのトラブルがかなり精神的に負担となり、そのストレスで髪が抜けるという珍事件に遭遇したわけですが、彼女とは、「人のビザを粗末に扱うやつはバリカンでつるっぱげにするべきだよね!」「私のバリカン貸そうか?」と、ビザとつるっぱげで散々盛り上がった仲なのです。共通の敵ができると、友情というものはかくも深まるものなのです。

 

私自身、英語を話すようになって、はやうん十年、度胸と愛嬌を信条に、日々英語を勉強してきて(ちょっと盛りすぎ!)、やっとこんな感じです。この二人の友人とは奇跡の出会いだと思っています。

「やっとこんな感じ」にたどり着いた私に言わせると、酸いも甘いも知らない若者が、たかが12年カナダにいただけでカナダ人の友人ができないからなんだ!、、、という話なのです。

私の個人的な感覚からすると、留学や英語で他国の人と仲良くする技を身に着けるのに軽く数年はかかった気がします。この「仲良く」の意味合いも何を「仲良く」と定義するかで全然かかった時間も変わりますしね。

 

ということで、留学生の皆さん、Youtubeなんかで「カナダ人の友人と楽しくおしゃべり~!」みたいな動画を見て焦る必要は全くありませんよっ。動画が挙がってるからって、その人がそこにいきつくまでどれだけの時間がかかったのか、本当にそのカナダ人と日々仲良くしているのか、たまたまそんな機会があったのかなんて、カメラの向こうは全然わかりませんから。っていうか、他人がどうしていようと、どうでもよくないですか?他人は他人だし。自分は自分だし。

 

そんなことよりも、大事なのは、日々留学の中でドロドロといろんなことに悩む「自分」や「留学」という醍醐味を味わうことではないでしょうか?

 

せっかくの貴重な留学という体験なのです。他人や、ネットの情報などに振り回されず、留学の醍醐味を愉しんでみてはいかがでしょうか?


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