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2023年1月21日土曜日

サマースクールで取るEnglish10② / 

前回の続きです。

前回の話はこちらです。

https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2023/01/english10english10-taken-in-summer.html

では、なぜこんなにも混乱を招くサマースクールが存在するのでしょうか?

留学生だけでなく、カナダ人にとっても単位取得が難しく、ラスボスであるEnglish12ですが、そこに行きつくまでにはEnglish11、その前にEnglish10というそれなりの試練が待っています。留学生は留学スタートからこのEnglish12終了までを、卒業するタイミングや卒業までの年齢制限とともに慎重に計画を立てながら単位を取らなければならないのですが、途中で計画通りに行かなかったり、計算してみたところ、もともと無理ゲーだったことが判明することもあるわけです。この状況が問題視され、その救済策として通常よりもぐっと取りやすいEnglish10のコースを夏に設けられた、ということのようです。

しかしながら、実際サマースクールでEnglish10の単位を取得した学生は明らかに1セミスターをかけてじっくり勉強した学生とは英語力が違うらしいのです。夏のEnglish10を取った学生たちが通常のEnglish10を取得した学生と机を並べてEnglish11を履修することは、授業運営という意味で担当教師の負担となり、かつ学力が足りない学生は、結局English11の単位も取れず、結局ELL4から履修しなおすべきだ、という判断がされ、「ふりだしにもどる。ELL4へ。」と、まるで「すごろくか!」いうケースが結構あったそうです。

 

結果として、このサマースクールのEnglish10というものは、もともと救済措置として誕生したはずのは、「サマースクールがあるから年齢制限にかかる前に卒業できますよ。」と営業よろしく、留学を薦めたい留学エージェントと「まっとうな学びの場を提供したい。」という教育現場との激しい攻防戦を招いてしまった、ということのようです。BC州、リッチモンド教育委員会がこのねじれた現状をどうとらえているかは不明ではありますが、この現状は教師の間ではすでに問題視はされているようですので、今後はサマースクールのEnglish10の授業が必ず開講されるとは限らないと思います。カナダの突然の「やっぱり中止!」は得意技(お家技(?))ですから。

 

こういった諸事情のもと、誠実に留学生の将来を考えてくれる息子の学校は、サマースクールに行く気満々だった息子に対して、ELLの先生も、スクールカウンセラーの先生も口をそろえて「サマースクールのEnglish10なんて取らず、日本に帰ったほうがいい!」と、本気で息子のことを考えてくださり、数回にわたって強くアドバイスをしてくださいました。その結果、息子はサマースクールのEnglish10を取らず、日本で家族とのんびり過ごすことになったわけです。

 

こうやって、息子の留学は「学生ビザも間に合わない!」という危機的状況からスタートし、何度となく危機を迎えながらも、リッチモンドの温かい方々に支えられ、なんとかカナダで留学を継続できているのです。(首の皮一枚でつながっているとも言います。笑。)

 

私は今までカナダの高校に留学中の保護者の方々と情報交換をしてきましたが、他の保護者の方々から学校、ホストファミリーに対する不満は聞くことはあっても、リッチモンドの教育委員会、先生方のような本当の意味で温かく、誠実な対応をしていただいた、という話を聞いたことがありません。

本気で相談にのってくださって、真剣に留学生の将来のことを一緒に考えてくれる、留学生を大切にしてくれる、それが我がリッチモンド!最高の学区です!


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2023年1月20日金曜日

サマースクールで取るEnglish10① / English10 taken in summer school①

 留学をスタートする前は、息子はサマースクールでEnglish10を取り、2年、長くて2年半年で卒業するつもりで留学をスタートしました。

 

ところが、留学スタート後、しばらくしてから、息子は、ELLの先生、スクール・カウンセラーの先生から夏は帰国するよう勧められました。どういうことなのだろうか、と事情を伺うべく、このお二人に問い合わせたところ、「留学生は最初の夏は自分の国に帰り、家族と過ごすことがとても大事です。サマースクールは色々大変だから、やめたほうがいいですよ。」とアドバイスをいただき、息子はサマースクールでEnglish10を受講することをあきらめました。

 

さらっと書きましたが、この結論に至るまでは、のたうち回るほどに、本当に大変でした。

 

時は2021年留学する前に戻ります。

まず、我が家は、最初に契約をしていた留学エージェントW(WS●)の担当者N氏から「カナダの高校には21歳まで在籍できます。無理をせず、自分のペースで卒業を目指しましょう。」という説明を受けていました。

いざ留学する2か月前にその担当者N氏から電話があり、「学生ビザが間に合いません。申し訳ございません。」と突然告げらるという空前絶後な体験をしました。(2021年1月末にはWに正式にお願いしていたのに。。。)

その直後、そのWの担当者N氏が忽然と消えてしまい(!)、全く連絡が取れなくなり(本当に突如姿を消してしまったけど、Wのホームページのスタッフ紹介のページには現スタッフとして写真が載っているんですけどね。謎。)、学生ビザも取れていない状態で、息子の担当者がいない、という状態になり、途方にくれました。とにかくWに電話をしまくり、なんとか他の方が担当者になってくださったわけですが、その方(新担当者S氏)から「カナダの規定により、19歳半年になったら、新たに授業を取る、という手続きが不可能になります。」と前担当者N氏とは全く違うことを言われ、ショックを受けました。我が家とWとの何度もの話し合いの中で「卒業の年齢制限になる前にEnglish12までの単位を取るためには、サマースクールでEnglish10を先に取ってしまえば、なんとか2年で卒業できます。」という説明を受け、アドバイスされるまま、そのつもりでいました。というか、この段階で家族皆疲弊し、留学まで時間も迫っていて、その他の選択肢を考える時間もパワーもありませんでした。

具体的に何をしたかというと、とにかく時間がないので、私は、自分のありとあらゆる予定はキャンセルし、息子の留学の準備だけに取り組みことにしました。時間節約のために、リッチモンドからWに来た莫大な書類は英文のままどんどん転送してもらい、私と息子で手分けしてひたすら記入と署名をして、Wに送り返す、という作業をひたすら行いました。その合間に私は銀行へ英文での残高証明を出していただいたり、学生ビザの専門家とのやりとり、息子は、指紋認証の手続き、リッチモンドの高校でのELLのクラスの振り分けのためのオンラインのテスト、その準備として、塾や英会話で英語学習をするなどの本来の留学の準備もこなさなければならず、まだ留学自体は始まっていないというのに私も息子も疲労困憊(ひろうこんぱい)でした。しかし、私も息子も奇跡を願ってぎりぎりまで粘るしか他に選択肢がなかったのです。 

そんな危機的状況からなんとか学生ビザも奇跡的に間に合い、いざ留学を開始したわけですが、そこで息子はカナダのスクール・カウンセラーからは「サマースクールはやめたほうがいいですよ。」と言われたので、いったい息子は学校を卒業させてもらえるのか、またしても途方にくれました。

 

この段階で、私は留学エージェントWのことは全くあてにしておらず、私は息子のすべてにおいて、学校、ホストファミリー、リッチモンド教育委員会と直接コンタクトを取っていました。

このサマースクールに関する、スクール・カウンセラーとのメールのやり取りはリッチモンド教育委員会にCCしながら行っていたわけですが、様子をみていたリッチモンド教育委員会が「カナダ人とは違い、留学生は20歳まで在籍ができます。さらに私たちは、個々の事情に対して柔軟に対応をします。」と言ってくださいました。寝耳に水?青天の霹靂ってやつです。我が家としては、この段階で留学して半年も経っていたというのに、ここにきて初めて知った事実でした。多分、リッチモンド教育委員会としては、「ちゃんとエージェントもいるのだから、ある程度の基本的な知識はシェアされているはず。」と思っていたのではないかと思います。しかし、一連のやり取りを見ていると、どうもおかしいと思い、事情を察して「知っているかとは思うけど、、、。」というスタンスで改めて年齢制限について言及してくださったのではないかと察します。ありがたいっ!地獄に仏っ!

 

私たちは本当に心の底から息子の学校とリッチモンド教育委員会に感謝をしています。もしも、リッチモンドが年齢制限について、あえて述べてくださらなかったら、我が家は息子の卒業は無理だと判断し、息子はカナダでの卒業留学をとっくにあきらめていたと思います。そして、もしも学校の先生方が「夏は日本に帰るべき。」と何度も真剣にアドバイスをしてくださらなかったら、息子は夏が終わってから気持ちの燃料切れを起こし、やっぱり留学を途中であきらめていたかもしれません。

 

カナダでの卒業を目指す高校留学は決して簡単ではなく、私自身、途中であきらめた留学生の話をいくつも知っています。その理由は様々で、本人のがんばりが足りない、なんていうだけの単純な話ではないと思います。

 

この一連のサマースクールと卒業までの年齢制限の話は、ELLの先生、スクール・カウンセラー、そしてリッチモンド教育委員会にご相談することになり、そして夏の間ホストファミリーにどうホームステイ代を支払うか、という全く別の次元の話もまとめなければなりませんでした。こんな複雑な話を留学生が一人がんばって、なんとかできるようなものではありません。親(もしくは信頼できるエージェント)がどこまでサポートできるか、というのも留学を継続できるかどうかの大きな要素だと思いました。

悪質な留学エージェントなどのカナダ留学をビジネスとしてとらえている人々により、ちまたでは「がんばれば誰でもカナダで高校卒業することはできる。」といった情報に溢れていますが、そんな甘いものではないと思います。

続きはこちらです。⇓

https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2023/01/english10_21.html


留学エージェントWとのトラブルはこちらにも書きました。

https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2023/02/w.html


==以下は翻訳アプリによる英語に加筆、修正したものです。==

 

Before starting his study in Canada, my son was going to take English 10 in summer school, with the intention of graduating in two or two and a half years at the most.

 

However, my son was advised by his ELL teacher and school counselor to return home for the summer. When we contacted these two people to find out what was going on, they told us " It is very important for international students to return to their own country and spend time with their families during the first summer. Summer school is a lot of work, so it's best not to do it." They advised my son not to take English 10 during summer school.

 

I have written about it briefly, but it was really hard to come to this conclusion, to the point where I was groggy.

 

Time goes back to before he studied abroad in 2021.

First of all, our family was told by WSO, the agent we had the agent contract with that "you can study in Canadian high school until you are 21 years old." However, one day, just two months before my son was leaving for  Canada, we received a phone call from the agent, "We can't get a study permit from the Canadian government in time. I am sorry." We were all shocked. 

Immediately after that, the agent disappeared.  He vanished!! Without obtaining a study for my son...... Anyway, I called around to the agent and managed to get someone else in charge, who told me that "According to Canadian regulations, it is no longer possible to take new classes once you turn 19 and a half years old." I was shocked to be told that this was completely different from what we were told by the previous agent.  However, he explained, "In order to complete English 12 before the graduation age limit, your son can take English 10 in summer school first, and then he can manage to graduate in two years."  At that stage, my family was exhausted, and we had no time or power to consider other options, as my son had to leave for Canada soon.

What exactly did I do? I canceled all my previous appointments and concentrated on working to prepare for my son's schooling in Canada in two months. To save time, I got a massive amount of documents from Richmond to W in English as they came. Then my son and I just kept filling in the forms, signing them, and sending them back to W. In the meantime, I went to the bank to be issued proof of our bank balance in English.  I also corresponded with a student visa specialist. My son was busy with fingerprinting procedures for a study permit from the Canadian government, online testing for ELL class assignments at his high school in Richmond, and learning English at cram schools and in English conversation classes in preparation for this. Both my son and I were exhausted, even though the study abroad process itself had not yet begun. However, my son and I had no other choice but to persist until the last minute, hoping for a miracle.


We managed to miraculously get the study permit in time, and when he finally started studying in Richmond, our son was told by the school counselor in Richmond that he should not do summer school. I was again at a loss as to whether my son would be able to graduate the school before the age limit.

 

At this stage, I was not relying on the agency at all and I had started contacting the school, the host family, and the Richmond School Board directly for all my son's needs.

I had been communicating with the school counselor regarding this summer school while CC'ing with  Richmond International Education (RIE), who were watching the situation, told me 'Unlike Canadians, international students can stay in high school up to the age of 20 in Richmond, which means that they are not required to attend summer school. Furthermore, we are flexible and accommodating to individual circumstances." She said. That was a bolt from the blue! For our family, it was a fact that we only found out about when we came here, even though my son had been studying in Richmond for six months. Perhaps the RIE thought, "Well, they have agents, so some basic knowledge should have been shared with them." However, looking at the series of exchanges, she thought something wrong, and then she stated the age limit in Richmond.

 

We are truly grateful from the bottom of our hearts to our son's school and to the RIE. If Richmond had not dared to mention the age limit, our family would have decided that our son would not be able to graduate and he would have given up on studying in Canada at that time.

 

Studying high school in Canada for graduation is not easy, and I personally know many stories of international students who have given up their schooling in Canada.  The reasons for this vary and I don't think it is as simple as a lack of effort on their part.

 

This series of summer school and graduation age limits had to be discussed with ELL teachers, the school counselor, and RIE, and then we had to put together a whole other dimension of how much to pay to the host family over the summer. It is not something that an international student can manage alone in such a complex story.

Please see the following article;

https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2023/01/english10_21.html

 

I posted an article about our previous agent;

https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2023/02/w.html

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2023年1月8日日曜日

English10 (2023年2月3日修正)

皆さん、投稿を少し修正させていただきます。MyEducationのアプリ上の表示のされ方をもう少し具体的に書きましたので、投稿の最後の方の下線部分をご参考にしていただければと思います。(2023年2月3日)

 

カナダでは、Dog Woodというカナダ政府公認の高校卒業資格があり、この高卒認定を持っていないと、大学進学の際などでに問題になることもあるようです、ということは以前このブログでもお話をさせていただきました。

https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2022/09/dogwood-diploma.html

 

English10, English11, English12はその必須科目です。English12はカナダ人にとっても大変な授業で、カナダ人の中にも「だめだこりゃ」とそうそうに諦め、私立高校の緩めのEnglish12を取る、もしくはもっと前の段階で先を見越して、もう一つ前のEnglish11から私立高校の緩めのものを取り始める生徒もいます。そんな授業ですので、当然、多くの日本人留学生がEnglish12で苦しい思いをするようです。その留学生のラスボス、English12へと続く最初のステップがEnglish10です。

 

留学生はまずELL(基礎英語)の授業をこなし、もしくは同時進行でEnglish10というカナダ人の高校一年生用の英語の授業を受けることになるのが一般的です。「一般的」と書きましたが、都心では英語に関しての基準が厳しく、同じBCでも郊外の学校では基準が緩めで、ELLを取ることなく、English10を履修できる学校もあるようです。

BC州の多くの公立高校では、Enlish1112と違って102種類の通常の半分のクレジットとされる単元2つを組み合わせてEnglish10となっていて、それが留学生にとってはちょっとわかりにくいようです。通常の単位は4クレジットをもらえますが、English10では、2クレジットの単元を2つ組み合わせて4クレジットになり、それをEnglish10としています。

息子の学校では、コンポジション(総合英語。いろんなものをバランス良く組み合わせ英語)、会話、作文、メディア、文学という5種類の単元があり、それを組み合わせた4種類のEnglish10が存在し、生徒は自分の興味、難易度を考えて選択します。

これもリッチモンドだけなのか、BC州の公立高校全校で利用されているかは不明ですが、My Educationというアプリがあり、生徒、保護者は、このアプリで自分たちのメールアドレスや住所などの個人情報の管理、現在取っている授業、次のセメスターに何を予約しているかなどを確認することができます。

このMy Educationの中ではEnglish10は「English10」とは表示されず、「EN」という表示の後コンポジションなら「COMP」などのように表示されます。他の教科とちがって、同じ「EN:COMP.....」と後ろにいろいろ続く授業の名前が2つ表示されるので、ご注意ください。

 


==以下は翻訳アプリによる中国語です。==

 

10、英11和英12是必修科目,而英12加拿大人来是一个点。一些加拿大人选择12,而在私立高中选择更容易、更有挑性的英12,或者,了更有前瞻性,一些学生在私立高中学11。 英12就是种情况,这对许多日本学生来自然是一个挑。 通往英12的道路上的第一步是英10

 

学生通常先完成ELL(基),或同参加英10是一门加拿大高中一年学生开的英语课程。 我 "一般 "是因城市中心的一些学校有更格的英语标准,而卑省郊区的其他学校有更松的准,允学生参加英10而不参加ELL

 

在不列省的多公立高中,与Enlish 1112不同,10是英10这对学生来有点混乱,因合了两个元,通常被认为是半学分。 有点令人困惑,正常的位是4个学分,但在英10中,两个位的2个学分被合并4个学分,就是英10

在我儿子的学校,有四个不同的英10--写作(普通英)、作文、会、写作、媒体和文学--学生根据自己的兴趣和选择

目前不清楚是否也只在列治文或卑省所有公立高中提供,但有一个名 "我的教育 "用程序,允学生和家管理个人信息,如件地址和住址,目前所学程和下一学期的保留程。

 



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2022年9月26日月曜日

ELLとEnglish10, 11, 12 (2023年1月18日修正版)

                                ⇑ 赤いパラソルが華やかな息子の学校の中庭です。


==ブログをご覧の皆さん!

申し訳ございませんっ!

以前ご紹介した、ELL1、2、3の留学生が履修できる教科についての情報ですが、すでに古くなってしまったのか、私が勘違いしていたのかは不明ですが、いずれにしても、以前のものが正しくなかったことが判明しました。お詫び申し上げ、訂正をさせていただきます。

また、以下は2023118日の段階での最新情報です。カナダではしょっちゅう様々な変更がありますので、ご注意ください。==

 

リッチモンドでのELLのシステムを、改めて、かかる期間とともに説明します。

まず、留学前に学区からオンラインで英語テストを受けます。

これによって、だいたい日本人はELL1ELL2、ELL3のどれかになります。(よっぽど英語の力があるとELL4になりますが、リッチモンドだけでなく、どこの学区でも、まず純ジャパでELL4でスタートなんて話は聞いたことがありません。)

 

 

ELL1:2セメスター(1年)授業があります。1セメスター目は全授業4コマのうち2コマがELLです。2セメスター目は1コマだけがELLとなります。

つまり年間8コマのうち、なんと3コマは基礎英語、数学を1コマ取らなければなりません。数学の授業の具体的な内容としては、日本人がすでに中学で学習したレベルの難易度で、かつ、数字や公式を知っていればなんとかなるような科目です。しかしながら、授業では、日本では見たことがないような電卓を使って、日本では聞いたことがないような理論が登場します。ちゃんとロジックを理解しないと、応用問題が解けない、ということになるので、授業中集中して理解し、自宅でしっかり復習が必要です。

残りの4コマは、体育、音楽、美術、溶接、大工など、手先、体、感性で勝負の授業を取ることになります。

そしてELL1の3コマ履修の後、やっとELL2に進めます。ふうっ。(単位を落とさなければELL2に進めるのか、それとも履修するだけでELL2に進めるのかは不明です。

 

ELL:2セメスター(1年)授業があります。1セメスター目は全授業4コマのうち2コマが基礎英語で、ELLです。2セメスター目は1コマだけがELLとなります。つまりELL1と同じく、年間8コマのうち、なんと3コマは基礎英語、(基本的には)数学、科学を1コマずつ取らなければなりません。残りの3コマは、やっぱり体育、音楽、美術、溶接、大工など、手足、体、感性で勝負の授業となるでしょう。そしてELL2の3コマ履修の後、やっとELL3に進めます。ふうっ。(単位を落とさなければELL3に進めるのか、それとも履修するだけでELL3に進めるのかは不明です。

 

 

ELL:英検2級レベル。2セメスター(1年)授業があります。2セメスターとも4コマのうち1コマがELLです。つまり、年間(2セメスター)8コマのうち、2コマが基礎英語となります。

学区、学校によっては、ELL3と同じタイミングでEnglish10を受講できる学区、学校もあるようですが、息子の学校では、許されません。

また、基本的には、数学、科学、社会をそれぞれ1コマずつ取らなければならず、残りの3コマは何を取っても良いのですが、やっと心理学、コンピューター、物理、政治、経済など自分が興味がある選択授業も思い切って受講できると言えるでしょう。ELL1、2は「サバイバル英語」と呼ばれ、リッチモンドとしても「なんとか、かんとか、がんばって生き延びてね。」ということです。それに対して、ELL3は、「もうそろそろカナダ人の高校生と同じく、しっかり勉強しましょうね!」ということのようです。

 

ELL41セメスターだけ授業があります。リッチモンドでは、原則としてELL4は、基本的には数学、科学、社会をそれぞれ1コマずつ、そしてEnglish10を受講することになっています。しかしながら、息子の学校は、英語の基準がとにかく厳しく、ELL4で基礎を固めきる前にEnglish10を受講し、結局English10の単位が取れなかった、というケースが結構あったようでした。その状況を憂慮した学校側が「原則、English10ELL4の単位を取ってから!」という独自のルールを作ってしまったのではないかと思っています。

結果として、息子の学校では、原則として、ELL4の学生は、基本的には数学、科学、社会の授業は取らなければならないけど、English10は取りたくても授業を受けさせてもらえず、代わりに4コマ選択授業を受けることになります。(若干の例外もあり。)

 

ELL5: ELL4を終了すると、English10の受講が始まるわけですが、同時に、ELL5を受講中、という位置づけにはなるそうです。特に授業がある、ということではなく、英語に関してELL5受講生として先生にご相談できますよ、ということだそうです。授業もないんだし、ELL5の位置づけっていらないのでは?とも思いますが、私は、リッチモンドからの「ELL4が終わったからも私たちは留学生をサポートする心づもりですからね。安心してくださいよ。」というご配慮なのかな?と思っています。

 

ELL4を終了したら、やっとどんな学区、学校でも大手を振って、English10(1セメスター)、English11(1セメスター)、English12(1セメスター)を、1年半年かけてEnglishの必須授業が受講でき、単位を落とさなければ、(英語に関しては)終了!となるようです。

 

==まとめ!ELLをもとに考えるリッチモンドで卒業までかかる年数(目安)==

 

ELL1でスタート⇒ELL11年)、ELL21年)、ELL31年)、ELL4(半年)、English10(半年)、English11(半年)、English12(半年)=合計5

 

ELL2でスタート⇒ELL21年)、ELL31年)、ELL4(半年)、English10(半年)、English11(半年)、English12(半年)=合計4

 

ELL3でスタート⇒ELL31年)、ELL4(半年)、English10(半年)、English11(半年)、English12(半年)=合計3

 

卒業までにかかる年数はいろいろな考え方ができます。以下も参考になさってください。

https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2023/01/blog-post_15.html

 

例えば、日本ですでに高校生になっていて、そこからカナダの高校でELL1スタートなんて、無理ゲー感が漂ってませんか?いったいいつ卒業できるの?

この年数、理論では、英語が苦手な日本人には卒業が難しいので、いいかげんな留学エージェントやネットでは「がんばって学校に交渉してELLを上げてもらえば、、、。」「がんばってサマースクールでEnglishを取れば、、、。」と無茶苦茶を言うわけです。(って言うか、そう言わないと、留学してくれる学生がいなくなるので、エージェントは困るわけです。)

 

エージェントは、留学生でも、留学生の保護者でもありません。留学をするメリット中心に話をします。当然です。彼らはビジネスですから。しかし、私たち保護者、留学する本人は、しっかりと厳しい現実を見つめ、留学前に、どれだけの英語力が必要なのか、どの学区のどこの学校なら留学生に易しめの基準を設けているのか、単位がもらえやすいのか、卒業の年齢制限は何歳なのか、そして留学生自身も、貴重な夏休みの半分以上をサマースクールに費やして、毎日8時間以上英語を学習することが可能なのか、しっかりと見極めることが大事だと思います。

 

海外、日本の大学受験には、高校の成績がとても重要です。

単位を落とすと成績の全体平均が下がるので、注意が必要です。(ELLについては大学に提出する成績がどのようになるかは不明です。)



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