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2022年9月17日土曜日

息子がカナダの大学を希望しない理由

 我が家はリッチモンド大好き!です。ホスト・ファミリーは我が家と家族ぐるみで仲良くさせてもらっていて、学校の先生方も温かく、ママ友もたくさんできたし、このまま息子はカナダの大学に行き、なんだったら、夫の定年とともにリッチモンドに移住したいとまで思ってました。もう頭の中はお花畑、ひそかにリッチモンドの人たちと仲良く暮らすことを夢見てました。

 

しかし!

 

夏休みの前に、息子はカナダの大学進学は諦め、他の国の大学に行くことにしました。息子の進路変更により、私の老後のカナダ移住計画もおじゃんです。

 

以下、カナダの大学をあきらめた理由です。

 

1:授業料が年間数百万円し、かつ学部によって授業料が全然違う。(カナダの大学は、カナダ人用の授業料と留学生用の授業料の2種類があり、留学生用は半端なく高い。)

 

2:アメリカのような返済不要の奨学金をいただくのはものすごく困難。

 

3:大学ごとに入学に必要な高校の単位が違う。(かなり注意しないと、いざ大学にアプライという段階で、受験要綱を満たしてなくて、アプライさえもできない。)

 

4:カレッジから大学へ単位移行するシステムが複雑

留学生にとっては大講堂での大学の授業は難しいので、まず小さなカレッジで12年単位を稼ぎ、大学に単位移行をすることが推奨されています。しかし、大学ごとに提携カレッジが細かく決まっているので、カレッジに入る前から最終的にどの大学を目指すのかをきっちり決める必要があります。(これがすごく大変!)

 

5:カナダの大学は日本、アメリカに比べても留年、退学率が高い。(息子の高校のカウンセラーや教師が釘をさすくらい、退学率が高い。)

 

どこを取っても、制度自体が留学生にやさしくできていないのです。

我が家の周りには、カナダ人に限らず、なぜかブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)卒業生、マギル大学(カナダのトルドー首相も卒業生)、サイモン・フレーザー大学(SFU)卒業生などなどがいます。彼らがどんだけ大変な思いをして卒業したかなんてつゆとも知らず、私ってば、能天気にも「あら、皆カナダの有名大学を卒業してるわ。ってことは、カナダって大学に入りやすいし、卒業しやすいんじゃない?」なんてとんでもない失礼な勘違いをしていました。一人一人にお詫びをしてまわりたいような気持です。すみませんでしたっ!

 

、、、ということで、我が家は、これだけリッチモンド愛がありながら、息子の卒業ととも、カナダを離れる運命なのです。残念っ!


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