私は息子のホストマザーとは仲良しです。しかし、最初から仲がよかったわけではなく、トラブルが発生し、それを一緒に考えることで、「あの子は私たち二人の息子よ。守ってやらなくてはならないわ!」と団結する場面がありました。
遡ること1年前、息子と話していると、息子が「母さん、実はね。」とぽつり、ぽつりと話始めました。
ホスト・マザーは本当に温かく、「育ち盛りだから、たくさん食べなさい。」「おかわりは?」といつも声をかけてくれてたそうなんです。
ある日、エージェントWの現地スタッフAさんから連絡がきて、「リッチモンドのホームステイ担当者から連絡がきたの。BC州の物価は高騰していて、ホストファミリーとしても食費が家計を圧迫しているの。だから、おかわりはなるべくしないようにしてくださいね、ということなの。もしも、おなかが満たされないようであれば、スナック菓子などの乾きものを自分の部屋で食べるといいよ。」と言われたらしいのです。
息子としては、青天の霹靂です。ホストマザーは自分には「たくさん食べなさい!」と言いつつ、裏では「なるべく食べないようにしてもらってください。」とリッチモンドに頼んでいたなんて。。。もうホスト・マザーの言うことは信じられない、どうしたらいいのだろう、、、ということでした。
私は、2回ほどホストマザーとメールのやり取りをしていたので、「絶対なにかの勘違いだ。」という確信がありました。「とにかく私を含めて3人で話そう!」ということになり、Face Time(Face bookのビデオ通話)で3人で話しました。ホスト・マザーはまさかそんな話になってるなんてつゆとも知らず、私が画面に出るやいなや、エアーキス、エアーハグで大歓迎してくれました。
事情を話すと、「私はリッチモンド教育委員会として、物価高騰を考慮してステイ代の抜本的な値上げを考えてほしい、という話をしたわけであって、この子になるべく食べないでほしいなんてみじんも思ってないわ!私から、教育委員会、エージェント、この子に伝わる間にどんどん話が変わっちゃったのね。なんてひどい伝言ゲームなんでしょう!」と、私たちと一緒に怒ってくれました。
そのビデオ電話の後、私は、リッチモンド向けに、事情を説明する、長い、長~いメールを書き、今後このような伝言ゲームで留学生が傷つくようなことがないようお願いをしました。
息子は息子で「現地のいろんなトラブルを防ぐためにエージェントにお願いしてるのに、そのエージェントがトラブルに加担するなんてありえないよ。母さん、この件は、自分自身の言葉で抗議をするよ!」と自分で直接エージェントWの現地スタッフAさんに抗議をしました。息子がちょっとだけ強くなった瞬間でした。
次の日、息子からメッセージが来ました。「ホストマザーがもう一度母さんと話したいって言ってる。」とのことで、Face Timeで話をしました。曰く「私はこの子の本当の母親ではないけど、カナダでは、私が母親かわりよ。私は昨日の夜、リッチモンドに向けて、長い、長~いメールを書いたわ。私とこの子のことで問題があれば、直接私とこの子とで解決をするってはっきり言ってやったわよっ。伝言ゲームなんてばかばかしいものでこの子を傷つけるなんて、ナンセンス極まりないと言ってやったわよ!だからあなたは安心して頂戴!」と鼻息荒く、説明してくれました。なんて頼もしい!
感動のあまり、「もう、うちの息子は半分あなたの息子よ。なんだったら、この子の体の左半分はもうあなたにあげるわ。私たち二人の母親の息子よ。」と言うと、「わかったわ。もらうわ。笑。」と盛り上がりました。
この瞬間、息子と私は、ホストマザーと本当の意味で分かり合えた気がします。今では、ホスト・マザーは私にとって大事な、大事な友人であり、息子にとってはカナダの母なのです。
、、、ということで、私、勢いでホストマザーに息子の左半分をあげちゃったので、息子の右半分しか母親じゃないんです。笑。
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