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⑱の続きです。
https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2024/02/blog-post_87.html
以前も述べたように、現在の日本の大学入試全体はAO、総合選抜型に大きくシフトしつつあるわけですが、その流れの中にありながらも、いきなりアメリカと全く同じやり方にするのではなく、もっと日本らしく慎重にやっていきたいのだと思います。
具体的に言うと、まずアメリカ式に出願書類でふるいにかけるものの、それだけでは、受験生の真のポテンシャルを判断しきれないので、もっといろいろ確認したいのでしょう。出願書類は「すばらしい!」と判断したものの、出願書類は塾の先生などのプロのサポートがあれば、より良質な書類作成も可能なわけですから、出願書類だけは学生のポテンシャルを100%チェックしたとは言えませんよね。
そもそも日本ではAO、選抜試験の歴史は浅く、塾業界自体もまだ熟していない印象です。大学側としては、AO塾業界が熟していなく、玉石混交な状態だということもよくわかっていて、たまたま出願書類周りのノウハウを持っている講師から授業が受けられたから良い出願書類が書けたということだけが受験の合否を決めしまうのは危険だ、ということなのだと思います。
こういった事情で、出願書類だけではなく、大学の受業についていけるほどの日本語を使っての読解力、理解力があるかを測るために現代国語のテストがあったり、小論文テストという、受験会場で実際に限られた時間の中で自力で書くという作業をもって、もう一度、受験者の「成熟度」や「生きざま」を確認し、場合によっては面接で(受験生が小論文テストですでに書き終えた)小論文について追加質問をし、二重、三重に学生の理解力、成熟度、人間力を見たいのだと思います。そして小論文の追加質問の有無に限らず、面接では、その大学に入学させても問題がなさそうかを頭のてっぺんから足のつま先まで最終チェック(笑)もしますよ、というのが現在の大学の主流のやり方、ということだと思います。
今から当分、多くの大学が一般試験からこの形のAO、総合選抜へ大きくシフトするという流れは続くと思います。
⑳に続きます。
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