息子の学校にはまるでサンドイッチのような名前の「BLT」というものがあります。
前年度までいらした前校長先生は、親ばかならぬ「校長先生ばか」で、よく「うちの生徒は良い生徒ばかりだ。」とおっしゃっていました。私は親として、校長先生が自分の生徒たちを大切に想う姿に心強く思い、同じ教える立場のものとして(私は英語講師です。)、先生の教師としての在り方が好きでした。そんな生徒を愛する校長先生は、幾度となく、「うちの学校では、多くの生徒が学校の勉強がプレッシャーと感じている。生徒たちのメンタルヘルスが心配だ。」とおっしゃっていました。それは先生が学校で感じていらっしゃるというだけのものではなく、リッチモンドで行われた大規模調査結果にもそういった傾向が如実に表れていました。
校長先生が音頭を取っての施策だったのか、それともリッチモンド全校を挙げての施策だったのかは不明なのですが、去年度のどこかのタイミングでBLTという名の補習システムが誕生し、週に4回、「前に進むばかりの通常授業はせず、授業についていけない生徒へのサポート時間、自主的に学習、質問をしたい生徒用の時間」というものが設けられました。
しかし、突如現れたこのシステムは先生方を混乱させ、1週間に4コマもBLTを行うと、本来やらないといけない学習内容を行う時間が俄然少なくなり、1セメスター内で学習コンテンツを学習しきれないという事態が発生したようでした。また、「BLTは生徒が自主的に学習する時間」とも定義されていたので、多くの生徒が「自主的に」なんて学校には来ず、自宅でのんびりする時間を謳歌したようで、生徒は大喜びだったものの、保護者の間では「うちの子は勉強せず、家で遊んでる!」と不満が続出しました。
そんな、様々な立場の事情と言い分が総合的に判断されたのか、今年度はBLT自体は全面撤廃こそされなかったものの、以前の週に4コマが、週に2コマに縮小され、生徒たちは前年度よりも家でのんびりする時間が半分に減ってしまいました、、、とも言えるし、生徒たちは週に2コマ分、自宅でのんびりする時間を確保できています、とも言えます。ものは言いようです。
改善をめざしてやってみる ⇒ 新たな問題が発生する ⇒ 調整してみる ⇒ 新たな問題が発生する ⇒調整してみる、または思い切って全部やめてみる
カナダでは、日本のような「石橋をたたいて渡る」ということはありません。「とりあえずやってみよう!」主義です。私たち日本人とは違う価値観を持っているようです。
私は息子が留学してすぐの頃は「ええ!そんなに急に変更があるの??」と、いちいち驚いていましたが、もう慣れてきて、この類の話を聞いてもあまり驚かなくなりました。今回のBLTも、それぞれの意見を聞きつつ、失敗しながら前進する感じがいかにもカナダらしくて、むしろ、伝統と、変更した後に発生するトラブルにこだわる日本に比べると、前向きだと思うし、今の時代に合っているように思います。
日本の文部科学省も教育委員会も、もう少しカナダのような柔軟性があってもいいんじゃないかと思うんですけどね。
==以下は翻訳アプリによる中国語に若干の修正をしたものです。==
我儿子的学校有一个 "BLT",名字像一个三明治。
上一学年之前的校长是个 "校长白痴",而不是家长白痴,他经常说:"我们的学生是好学生"。
作为一名家长,我对校长关心学生的方式感到振奋,而作为一个也在教书的人(我是一名英语教师),我也被他作为教师的思维方式所打动。
这位非常爱护学生的校长反复说:
"在我们学校,许多学生感到在学校学习有压力。我担心我们学生的心理健康。" 他说。
这不仅仅是教师在学校里的感受,在里士满进行的一项大规模调查的结果显示,情况就是如此。
目前还不清楚是校长的倡议还是整个里士满的倡议,但在上一学年的某个时候,创建了一个名为BLT的补习系统,旨在为那些跟不上班级进度的学生提供每周四次的 "支持时间,而不是直接在正常班级中前进。 这是一个希望独立学习和提出问题的学生的时间"。
然而,这一制度的突然出现让教师们感到困惑,一周四节BLT课程,突然间没有那么多时间做需要做的学习内容,学生似乎无法在一个学期内学完所有的学习内容。 BLT也被定义为学生独立学习的时间,因此许多学生没有 "独立 "来学校,而是在家里享受放松的时间,这让学生很高兴,但也让他们的父母感到沮丧,他们说:"我的孩子没有学习,他在家里玩!" 。
也许是综合评估情况和各方论点的结果,今年没有完全取消BLT本身,但课时数从每周四次减少到两次,学生在家放松的时间比上一年减少了一半。
尝试改进 ⇒出现新问题 ⇒尝试调整 ⇒出现新问题 ⇒尝试调整,或完全停止一切活动
没有像日本那样 "在石桥上敲打"。 他们似乎有一套与我们日本人不同的价值观。
当我的儿子第一次来到日本时,我想,「什么? 有这样一个突然的变化?」
但我现在已经习惯了,当我听到这种事情时,我就不那么惊讶了。 这次的BLT也很有加拿大特色,我们听取了每个人的意见,在犯错的同时也在前进,与日本相比,我认为这是相当积极的,因为日本更注重传统和改变后出现的麻烦,我认为这符合当前的时代。
我认为日本教育文化体育科技部和教育委员会可以像加拿大一样更灵活一点。
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