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2023年5月6日土曜日

留学エージェントについて考える⑭ トラブルを未然に防ぐための提案 緊急時に何をしてくれるのか

⑬からの続きです。

https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2023/05/blog-post_6.html

 

   緊急に何をしてくれるのかを、契約する前に確認する

平日、夜間、土日に緊急事態が起こった場合、エージェントはどんな風にサポートをしてくれるのか、具体的に説明を求めるのが良いのではないかと思います。

 

我が家の体験談です。

高校留学がスタートして1か月もしないうちに息子は高熱を出してしまいました。コロナを疑い、ホストマザーから私に直接メッセージが届きました。それがたまたま金曜日の夜で、エージェントWに何度も電話やメールをしても、営業時間外ということだそうで、全く土日も連絡がつきませんでした。さらに、Wには「保護者は現地スタッフに直接連絡は取れない。」という謎のルールがあり、私から現地のスタッフにも連絡が取れませんでした。

 

ホストマザーは、息子のことを親身になって心配してくれ、食べやすい食事を用意し、使い捨ての手袋とエプロンを着用して、息子の部屋に持って行ってくれて、どれだけのものをどれだけの量を食べたか、飲んだかの詳細を逐次メッセージをくれ、PCR検査会場に電話をしてくれました。しかし、コロナ過で、電話が殺到し、なかなかつながらず、それでも必死にPCR検査を取り付けるために電話をかけ続け、コロナのリスクがありながらも、息子を自分たちの車に乗せてPCR検査会場まで連れて行ってくれました。その後、またしても、何度かけてもつながらないPCR検査会場に電話をかけつづけ、結果を聞いてくれました。今でこそ新型コロナがインフルエンザ並みの感染症扱いとなりましたが、当時は世界中で新型コロナという新しい脅威の正体がわからず、世界中の人が、コロナに感染することを恐れていた頃の話です。そんなときに、息子に接することでコロナ感染のリスクがあるとわかっていながらも、ホストファミリーは息子のお世話をしてくれました。本当に温かいホストファミリーなのです。 

対照的に、私からエージェントWに何度電話をしても、メールをしても、土日ということで全くもって連絡が取れず(メールの返信などもなく)、週があけ、(時差があるので)カナダの週明けである火曜日、息子の高熱も下がり、容体がかなり安定してきた頃、Wの東京のオフィスから、「現地スタッフAからの息子さんの健康状態の報告」ということで報告がありました。それまでの間、息子は高熱で寝たきりの状態で、私には連絡ができなかったらしく、ホスト・マザーからのメッセージだけが頼りとなり、PCR検査でコロナ陰性だと判るまでは、心配で、心配で、生きた心地がせず、しかし、どうすることもできず、苦しい思いをしました。

週が明け、Wに対して、「緊急時のために、と思ってエージェント契約をしているのに、これはあまりにもひどいのではないですか?」と抗議したものの、当時の担当者S氏からは「命に関りがあるような大事でないかぎり土日はお休みで、業務はしておりません。」(原文ほぼママ)という回答でした。

誰もが同じ価値観を持っているわけではなく、我が家の「きっと緊急時はちゃんと対応してくれるであろう。」というあいまいな認識ではだめなのだと学習しました。エージェントWと契約をする前に、週末の緊急時は具体的に何をしてくれるのか、しっかり確認をしなかった我が家の甘さゆえに悲劇だと思いました。

⑮に続きます。

https://kfromtokyojapan.blogspot.com/2023_05_10_archive.html


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